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ラク・オバマ米大統領へ―沖縄からの声― (オバマ大統領へ沖縄からの声を届けたく、この書を記しています。)

November 17, 2009 投稿者 Paul

わたしたちは、オバマ大統領の訪日の機会に、米海兵隊の沖縄からの全面撤退を検討するようを求めます。沖縄の人々は、一貫して、危険な普天間基地の 沖縄県内での移設を中心とする米軍再編計画に反対し、無条件で普天間基地の閉鎖ないし返還を求め続けてきています。もともと米海兵隊は、1950年代半ば に日本本土から沖縄へ移駐してきたものです。この問題の根本的な解決は、米海兵隊の沖縄からの全面撤退しかありません。

第一に、2005年と2006年に合意された日米合意は、沖縄の人々への説明を一切行っておらず、理解を得ていません。沖縄の民意は、普天間基地の県外ないし国外への移設を要求しています。

第二に、この日米合意による普天間基地の移設先として埋め立てられる名護市にあるキャンプ・シュワブ水域は、多様で希少性の高い生物が生きる空間なのです。つまり、地球環境を守る上で死滅させてはならない海なのです。

第三に、日米両政府は、1996年4月、沖縄県内に代替施設を建設することを条件として普天間基地の返還に合意しましたが、その代替飛行場の建設 は、今なお実現しておりません。14年近い時間が経過してもその移設が実現していないという事実は、誰もが認める過剰な負担にあえでいる沖縄の地には新た な基地を受け入れる余地がないことを物語っています。

第四に、普天間基地を代替する飛行場建設の場所を沖縄県内に探し出せる可能性がない以上、地上部隊とあわせて航空部隊を、沖縄県外ないし国外へ移設 するのが最適な解決なのです。これまで普天間基地の返還を検討する際に、米海兵隊の地上部隊や支援部隊が沖縄に存続することを前提としてきました。今こ そ、その前提を見直すときなのです。

私たちが要求する米海兵隊の沖縄からの全面撤退は、地上と航空の部隊を一体として作戦行動をとるという米海兵隊の論理に従っても、妥当な選択ではな いでしょうか。そうすることにより、一部の部隊を沖縄に残し、他の部隊をグアムやハワイに配置する非合理性を排除できます。これは、同時に、地球にとって 貴重な海を残し、沖縄の要望を満たすことができる選択なのです。

普天間基地の移設問題について早期に終止符を打つために、日米両政府は沖縄からの米海兵隊の全面的な撤退の検討へと移るべきです。より良い日米関係 へと進化するために、チェンジに向かう挑戦が必要なのです。これまでの前提から自由となる発想こそ、日米両政府が学ぶべき沖縄での教訓なのです。

2009年11月9日

東江平之(琉球大学名誉教授)、新川明(ジャーナリスト)、新崎盛暉(沖縄大学名誉教授)、石原昌家(沖縄国際大学教授)、大城立裕(作家)、我部 政明(琉球大学教授)、佐藤学(沖縄国際大学教授)、桜井国俊(沖縄大学学長)島袋純(琉球大学教授)、高里鈴代(元那覇市議会副議長)、高良鉄美(琉球 大学教授)、照屋寛之(沖縄国際大学教授)、星野英一(琉球大学教授)、三木健(ジャーナリスト)、宮里政玄(沖縄対外問題研究会代表)、由井晶子 (ジャーナリスト) 

 

Recommended citation: Study Group on Okinawan External Affairs, "Okinawan Message to President Obama: Withdraw the Marines," The Asia-Pacific Journal, 46-3-09, November 16, 2009.

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