パ ┃レ┃ス┃チ┃ナ┃最┃新┃情┃報┃ 101007 AND 100930
October 11, 2010 by Paul
パ ┃レ┃ス┃チ┃ナ┃最┃新┃情┃報┃101007
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PLOは、2日、入植活動が停止されない限り、イスラエルとの直接交渉は行わない
と決めました。当然ですね。EUは、入植凍結の継続を繰り返し主張しています。
アメリカも入植活動を批判していますが、どこまで本気でしょうか。
ネタニヤフが、新規の入植活動凍結とバーターにとんでもない政策を打ち出しま
した。6、7日のイスラエル紙が報じています。イスラエル国民、または国民にな
ろうとする移民?に対し、「ユダヤ・民主国家」としてのイスラエルへの忠誠宣
誓を義務づけるという立法措置です。「ユダヤ人」とはされないマイノリティに
とって、「私は二級市民です」と言わせるに等しい。
右翼政党「イスラエル・ベイテヌ」党首のアヴィグドル・リーベルマン外相は、
バーターを否定、宣誓義務は必要で、入植活動凍結を認めるなど論外と発言して
います。
イスラエルのガザ地区攻撃「カスト・レッド」作戦から間もなく2年になります。
この作戦中、パレスチナ人の子どもに銃を突きつけ、爆発物が入っているかもし
れないというバッグを開けさせたとして、当時のイスラエル兵が有罪判決を受け
ました。同作戦に従事したイスラエル兵士で、刑事訴追を受けたのは、彼を含め
4人だといいます。トカゲの尻尾切ですね。国際法廷でなければ、この時の戦争
犯罪は裁けないでしょう。
ラーマッラーに近いアフラ入植地近隣の村民らが、入植者たちがつくった障害物
の撤去を求めて最高裁に提訴しました。バリケードや柵のため、自分たちの農地
で作業できないというのです。イスラエル当局が建設している「壁」の「民間
版」です。占領当局がこれを黙認しているので止めさせるようにという訴えです。
このようなケースはほかにもありそうです。
「壁」をくぐってエルサレムに行こうとしたパレスチナ人労働者が、治安部隊に
射殺されました。かつてのベルリンの壁を思い出します。
以下9月30日以降のニュースです。
<注1>07年6月、ハニヤ氏はアッバース大統領によって首相を解任され、ファ
イヤド氏が首相に任命されました。また、アッバース大統領の任期は、昨年1月9
日で切れています。法的には、3氏の地位とも問題をかかえています。しかし、
パレスチナ自治政府は事実上分裂しており、アッバース氏は、大統領としての権
限を行使、ハニヤ氏はガザ政権、ファイヤド氏は西岸政権でそれぞれ「首相」と
しての職務を行っています。このため、引き続き、ハニヤ氏、ファイヤド氏には
いずれも「首相」、アッバース氏には「大統領」のタイトルを付すことにします。
<注2> 各ニュース記事末尾の(カッコ)内は、その主なニュース源です。必
ずしも、元の記事の翻訳や抄訳ではありません。とくに断らない限り、Webサイ
ト上の情報です。日本語ニュースの場合、固有名詞の標記などは、編集者の判断
で変えることがあります。
<注3> この速報では、東京外大AA研からの「中東ニュース」と、フランス語
紙翻訳グループ「ジャリーダ・ファランスィーヤ」による記事を時々利用させて
いただいております。編集者の責任で、記事を短縮する場合があります。
【9月30日(木)】
■ミッチェル特使がアッバース大統領と会談■
アメリカの中東特使ジョージ・ミッチェル氏がラーマッラーでパレスチナ自治政
府のアッバース大統領と会談した。会談後、ミッチェル特使は、「われわれは、
当事者の間で交渉継続が可能になるような共通点を探す努力を続けている」と語
った。ミッチェル氏は、前日には、エルサレムでイスラエルのネタニヤフ首相と
会談している。(9/30 Reuters)
■ベドウィンの子どもたちに新しい学校■
同日のWAFA(パレスチナ解放通信)によると、エルサレム郊外のアル・ジャハリ
ン村に、児童300人の新しい学校が完成、開校式が行われた。子どもたちは、そ
れまで、貨物用のコンテナで授業を受けていた。
新設校は、6教室に台所やバス・トイレがあり、総工費15万ユーロはドイツ政府
が提供、UNDPが工事を担当した。
アル・ジャハリン部族の故郷はネゲヴ地方だが、1948年にラーマッラーとエルサ
レムの間に移動。1967年以降は遊牧生活ができなくなり、エルサレム郊外に移住
したが、イスラエルが大入植地「マアレ・アドミーム」建設に着工したため再び
土地を追われ、遊牧生活をあきらめ、エルサレムとアブー・ディス(エルサレム
郊外)の間に定住、アル・ジャハリン村をつくった。
開校式は、1週間前の23日に行われ、教育省のアブー・ザイド副長官らパレスチ
ナ自治政府高官、ドイツ外交官やUNDP関係者らが参列した。(9/30 WAFA)
【10月1日(金)】
■ミッチェル特使「双方とも間接交渉継続では一致」■
イスラエル、パレスチナの間でシャトル外交していた、ジョージ・ミッチェル中
東特使は、ラーマッラーで記者会見、ネタニヤフ首相とアッバース大統領が、間
接交渉の継続で一致していると語った。「(和平交渉の)障害物は残っているが、
(和平を達成しようという)われわれの決意は変わらない」と特使は述べた。
EUのカザリン・アシュトン外交代表は、「(入植活動)凍結の終了が長期的な平
和の可能性を脅かすことにならないか、たいへん憂慮している」と語った。
(10/1 Reuters)
■国連パレスチナ委員会、入植活動の完全停止を要求■
国連パレスチナ委員会(Committee on the Exercise of the Inalienable Rights of the Palestinian People)は、東エルサレムを含むすべての入植活動の完
全停止などを求めた年次報告書を承認した。
報告書は24ページで、09年10月7日以降の占領地に関する状況をまとめたもの。
レポートは、パレスチナ=イスラエル交渉の開始を歓迎する一方、入植活動停止、
ガザ地区封鎖解除、五月のガザ支援船団強襲事件に関する独立した信頼に足る調
査の実施などを要求している。
同委員会は、報告を第65回国連総会に送ることを決めた。(10/2 WAFA)
【10月2日(土)】
■◆PLO「入植活動凍結せねば、交渉中断」◆■
ラーマラ―で開かれたパレスチナ解放機構(PLO)執行委員会は、イスラエル
による西岸地区での入植住宅建設が凍結されない限り、和平交渉を継続しないと
の方針を決めた。パレスチナ=イスラエル直接交渉は、9月2日に始まったばかり。
アッバースPLO議長(パレスチナ自治政府大統領)は、8日の開催が決まった
アラブ連盟会合での協議を経て交渉継続の是非を決断する。
会議後、アッバース議長とヤーセル・アブドゥ・ラッボPLO事務局長は、アメリ
カと「カルテット」による「会談継続の努力を妨げた責任はイスラエルにある」
と述べた。アブドゥ・ラッボ事務局長は、イスラエルが、会談の継続を望んでい
るかのように見せかけながら入植活動凍結を打ち切り、「世界とイスラエルの世
論を欺いている」と非難した。(10/4 毎日、Maan News)
最近の入植地問題の背景など、毎日新聞の記事全文は:
http://mainichi.jp/select/world/mideast/archive/news/2010/10/04/20101004
ddm007030051000c.html
【10月3日(日)】
■少年を「人間の盾」にしたイスラエル兵、有罪■
ガザ地区侵攻(08年12月~09年1月)の際に、爆発物が仕掛けられた疑いのある
カバンを当時9歳のパレスチナ人少年に開けさせて「人間の盾」に使ったとして、
イスラエル軍兵士2人(既に除隊)が権限を逸脱した罪などに問われた裁判で、
軍事裁判所は、有罪判決を下した。最長で禁固3年となる刑期は後日に決まる。
イスラエル・メディアによると、兵士2人は09年1月、ガザ市のアパートを占拠
した際に発見した複数のカバンを点検するため、住民の少年に命じて開けさせた。
また、開けられなかったカバンに向けて銃を発射した。少年は恐怖のあまり、そ
の場で尿を漏らしたという。爆発物は見つからず、少年にけがはなかった。
非戦闘員を軍事行動に使った交戦規則違反だとする人権団体の告発などを受け、
軍検察当局などが調べ、今年3月に起訴した。判決によると、兵士2人は違法性
を認識していた。
少年の母親によると、少年はこの経験後、アパートの鍵を常時閉じることにこだ
わるようになった。「判決は、少しは恐怖体験への慰謝になる」と話した。
イスラエル政府が今年7月に国連へ提出した報告書によると、ガザ侵攻にかかわ
り交戦規則違反の罪で起訴された兵士は計4人。今回の2人が最初の判決。他に、
白旗を掲げていたパレスチナ人集団の殺害と略奪行為の各罪で起訴されている。
これら4人を除けば交戦規則違反はなかったとしている。(10/4 毎日)
■エルサレムでパレスチナ人射殺される■
西岸地区から無許可で東エルサレムに入ったパレスチナ人の男、イッザッディー
ン(37)が、イスラエルの治安部隊に射殺された。警察当局は、男が隊員のピス
トルを奪おうとしたと述べたが、目撃者によると、パレスチナ人は逃げ遅れて撃
たれたらしい。
目撃者は、撃たれた男を含む6人の労働者とともに、分離壁を潜り抜けエルサレ
ムに入ったところ、治安部隊に見つかり走って逃げた。目撃者が丘の上まで逃げ、
様子をみたところ、イッザッディーンは隊員らに追いつかれて攻撃され、撃たれ
た。彼は音もなく地面に倒れたという。
イスラエル当局は、事件は調査されるだろうと語った。(10/3 Reuters)
■入植者が設置した障害物撤去を求め、近隣住民が提訴■
西岸地区の入植地近隣住民の意向を受けて、イスラエルの人権団体「イェシュ・
ディン」は、オフラ入植地に対し、住民の自由で安全な通行を妨げている障害物
の撤去を命じるようイスラエル最高裁に提訴した。
イェシュ・ディンは、隣接のアイン・ヤブルード村の住民3人の代理として、最
高裁が、イスラエル軍と民政当局に対し、オフラ入植地と周辺一帯の入植地で構
成する「マッテ・ビンヤミン地区評議会」に障害物の撤去を命じるよう訴えた。
訴えによると、これらの障害物は、アイン・ヤブルードの村人が自分たちの私有
地に自由に行き来するのを妨げている。
訴状は、イェシュ・ディンの3弁護士を通じて提出。軍司令官と占領行政当局に
対し、住民たちの「移動の自由、彼らの所有する農地への自由往来を保障し、住
民たちが妨害を受けず安心して農地を耕作できるよう」必要な措置をとることを
求めた。
オフラ入植地は、ラーマッラーの都心から北西約10km、アイン・ヤブルード村と
シルワド村に接する地域に1975年建設され、2008年の人口は2735人。WAFAによる
と、(イスラエル当局の)許可も受けず、2つの村の私有地に違法につくられた。
この10年間、提訴の3人を含むアイン・ヤブルード村の住民たちは、違法につく
られたバリケードや柵により、自分たちの私有地に近づくことを阻止されてきた
が、イスラエル当局はこれを容認してきたという。(10/3 WAFA)
09年12月には、イェシュ・ディンの支援でシルワド村の住民が同様の訴訟を起こ
している。(10/3 WAFAほか)
近辺の地図は、以下のサイトで、ラーマッラー付近を拡大してみてください:
http://joshberer.files.wordpress.com/2009/12/separation_barrier_map.jpg
【10月4日(月)】
■イスラエル、平和賞受賞者を退去処分■
イスラエル最高裁は同日、ノーベル平和賞受賞者(1976年)で、英国・北ア
イルランドの平和活動家マイレッド・マグワイア氏に対し、国外退去を命じた。
同氏は5日未明、欧州行きの便で出国した。同氏は9月28日、女性活動家支援の
ため同国の空港に到着したが、入国を拒否されていた。
マグワイア氏は、イスラエルのガザ地区封鎖に抗議するため、今年6月にガザ支
援船に乗船、拘束された後に国外退去処分を受けている。イスラエル当局は前回
退去時に10年間の入国禁止をマグワイア氏に通告したと主張しているが、同氏の
弁護人は否定している。(10/4 読売)
【10月5日(火)】
■「囚人」と見られる女性の周りで踊るイスラエル兵の動画■
目隠しされたパレスチナ人女性の周りを踊るイスラエル兵――ショッキングな動
画がYouTubeにアップされたことについて、イスラエル軍当局は調査を始めると
発表した。
この動画では、目隠しされ、スカーフで頭を覆い、長い黒装束を着たイスラーム
教徒の女性が白い壁ぎわに立たされ、イスラエル兵らしき制服を着た若い男がそ
の周りをダンス。時々、女性に身体を接触させるようなしぐさをしている。女性
はほとんど動かず、身元はわからないが、イスラエル側に捕まった囚人のように
見える。軍は、「このような画像をヴィデオ公開するような行為を非難する」と
声明した。
イスラエルの人権グループ「イェシュ・ディン」は、「吐き気をもよおす画像
だ」と非難、軍に対し犯罪として捜査するよう要求した。仮にヴィデオがつくり
物だとしても、イスラエル兵のなかに敵を人間扱いしない者たちがいることを、
この事件は示していると、イェシュ・ディンのツィンメルマン氏は語った。
8月には、元イスラエル兵の若い女性が、目隠しをされた、囚人らしいパレスチ
ナ人の傍で「記念撮影」し、ネットにアップして問題になったばかり。
女性に対する侮辱は、イスラーム世界、アラブ世界で、とくに激しい怒りを招く
ことが知られている。(10/5 AP)
【10月6日(水)】
■「入植地凍結」と「『ユダヤ国家』への忠誠義務」をトレード■
同日のHaaretzによると、イスラエルのネタニヤフ首相は、予想される新たな入
植活動凍結の埋め合わせに、非ユダヤ系イスラエル市民に対する「ユダヤ・民主
国家(Jewish and democratic state)としてのイスラエル」への忠誠宣誓義務
付けを計画、10日のクネセト(イスラエル国会)提出を予定している。この「埋
め合わせ」政策は、少数与党の労働党に無断で打ち出されたため、同党は強く反
発している。
和平直接交渉再開の条件として、パレスチナ側は入植活動全面凍結を主張、EUや
アメリカなども凍結延長を要請。ネタニヤフ首相は、あらたな凍結措置への右翼
諸党からの反発を和らげるため、議論の多い「ユダヤ国家への忠誠宣誓」義務づ
けを持ち出したとみられる。
イスラエルは「ユダヤ国家」(1948年の建国宣言)として樹立されたが、現在も、
アラブ系を中心に「非ユダヤ人」のマイノリティは人口の20%を超える。彼らに
とって、「ユダヤ国家」としてのイスラエルへの忠誠宣誓は、自らを「二級市
民」と認めることにつながり、アラブ系市民は強く反発、左派やリベラル派のユ
ダヤ系市民からも批判されている。
閣内の労働党4閣僚のうち2人は、宣誓義務に反対を表明。アヴィシャイ・ブラヴ
ェルマン氏(マイノリティ問題担当相)は、「無責任な酷い話だ」と非難、バラ
ク党首(国防相)に対し、この動きを阻止するため党員集会を開くよう求めた。
(10/6 Haaretzほか)
この動きに対し、イスラエルのアラブ系市民で組織するアラブ高等監視委員会
(Arab Monitoring Committee)は、イスラエルの全政党宛てに、宣誓義務に反
対する文書発送の準備に着手、同様の書簡を「カルテット」(国連、アメリカ、
EU、ロシア)やアラブ連盟とパレスチナ自治政府にも送る予定。
「バラド」所属のクネセト議員ジャマル・ザハルカ氏は、Haaretzの取材に対し、
一刻も無駄にせず、この問題を国際社会に伝える必要があると語った。「イスラ
エルの人種主義は、国際社会で悪い前例になる。『ユダヤ・民主国家』は悪い冗
談、(マイノリティを差別する)『ユダヤ国家』が『民主的』であるはずがない」
とザハルカ議員は語った。(10/7 Haaretz)
【10月7日(木)】
■リーベルマン外相「『ユダヤ国家』への忠誠宣誓は必要」■
リーベルマン外相(イスラエル・ベイテヌ党首)は、「ユダヤ・民主国家」とし
てのイスラエルへの忠誠宣誓義務について、「入植地凍結延長と引き換え」説を
否定、ガザ支援船団に乗り込んだクネセト議員を引き合いにその理由を説明した。
イスラエル・ラジオが報じた。
ハンーン・ゾアビ議員(バラド所属)は、ガザ封鎖に抗議して、5月31日に拿捕
されたガザ支援船団に乗船。クネセトでは、右派系議員から激しく攻撃された。
ゾアビ氏は、6日、忠誠宣誓義務は「ファシスト」のやることだと強く批判して
いる。
イスラエル・ベイテヌは、ロシアからの移民を基盤とする右翼政党。同党は、条
件いかんに関わらず入植活動凍結に同意することはないとしている。
(10/7 Jerusalem Post)
(出典: AP、Haaretz、Jerusalem Post、Reuters、WAFA、毎日、読売)
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■□ シンポジウム案内 □■
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シンポジウム
《シオニズムの解剖――現代ユダヤ世界におけるディアスポラとイスラエルの相克》
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◆日時:2010年10月9日(土)、10日(日)
◆会場:東京麻布台セミナーハウス(大会議場)
東京都港区麻布台1-11-5 TEL: 03-3582-2922
地下鉄日比谷線・神谷町下車E1出口(桜田通りを東京タワー方面へ徒歩3分)
http://kenshu.e-joho.com/azabudai/map.html
◆主催:大阪大学グローバルCOE「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
共催:東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」
(UTCP)
後援:京都ユダヤ思想学会
◆参加無料・事前登録不要
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◆概要
イスラエル/パレスチナ紛争は、現代世界が抱えるもっとも困難なコンフリクトの
一つである。本シンポジウムでは、紛争の一方の当事者であるユダヤ人社会内部に見
られる多様性や対立に焦点を当て、紛争の起源としてのシオニズム運動について再検
討する。
シオニズム運動および建国後のイスラエル国家は、ユダヤ的伝統の中につねに脈
打ってきたディアスポラの肯定論と否定論との緊張関係のなかにおかれてきた。
そのため、シオニズム運動は、第一に、「ユダヤ・ナショナリズム」という外観に比し
て、伝統的なユダヤ教の価値体系とは大きく矛盾し、第二に、シオニズム内部の諸潮
流間で複雑な対立を引き起こしており、また第三に、ユダヤ人社会内における他の世
俗的思想運動(社会主義、文化自治主義、リベラリズム等)とも競合してきた。
本企画では、こうしたいくつかの対立軸に着目しつつ、ディアスポラからイスラエル
への帰還と建国という目的論的な既成のシオニズム史観を排し、多角的かつ批判的な
シオニズム像を示したい。
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◆プログラム
10月9日(土)〈一日目〉
■第1セッション ディアスポラ・ユダヤ社会と新たな政治文化 (13:00~15:40)
・忘れられた場所と世代――「長い19世紀」最後のロシア・シオニスト
鶴見太郎(日本学術振興会)
・ユダヤ・ネイションに対抗する「イディッシュ労働者」――ブンドの運動理念
をめぐって
西村木綿(京都大学)
・アメリカ・ユダヤ人とシオニズム――国家忠誠と同胞意識のはざまで
池田有日子(関西大学)
・コメント:高尾千津子(立教大学)
■第2セッション イスラエルの建国とその余波 (16:00~18:30)
・ホロコースト後のユダヤ人DP(Displaced Person)問題
野村真理(金沢大学)
・イスラエル建国前後のシオニストによるパレスチナ・アラブ人政策
森まり子(東京大学)
・国家の起源にどう向き合うか――「新しい歴史家」とパレスチナ難民問題への
責任
金城美幸(立命館大学)
・コメント:田浪亜央江(成蹊大学)
------------
10月10日(日)〈二日目〉
■第3セッション 20世紀の前衛とシオニズム (10:00~12:30)
・バイナショナリズムの過去と未来――理想か現実か
早尾貴紀(東京大学)
・現代哲学におけるシオニズムと反シオニズム
合田正人(明治大学)
・クレズマー・アゲインスト・シオニズム
平井玄(横浜国立大学)
・コメント:細見和之(大阪府立大学)
■第4セッション ヘブライ的エートスの生成と変容 (13:30~16:40)
・否定のシオニズム――ヨセフ・ハイム・ブレンネルとイデオロギー批判の臨界
赤尾光春(大阪大学)
・シオニズムの映画的表象
四方田犬彦(明治学院大学)
・〈イスラエルの原罪〉を書けるか――現代ヘブライ語文学の可能性
村田靖子(東邦大学)
・死と贖いの文化――山頂のユダヤ教メシア主義者
今野泰三(大阪市立大学)
・コメント:鵜飼哲(一橋大学)
■総合討論 (16:50~18:00)
総合コメント:臼杵陽
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◆お問い合わせ
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-2
大阪大学大学院人間科学研究科内 グローバルCOE事務局
TEL:06-6879-4046 FAX:06-6879-4049
http://gcoe.hus.osaka-u.ac.jp/index.html
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■◇催し案内◇■
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■映画会『届かぬ声-パレスチナ・占領と生きる人々』■
土井敏邦監督のドキュメンタリー『届かぬ声-パレスチナ・占領と生きる人々』
四部作。
監督による解説もあります。
■日時:10月23(土)24日(日)
◆23日:第一部 『ガザ――「和平合意」はなぜ崩壊したのかー』
開場10時 開演10時20分
:第二部 『侵蝕-イスラエル化されるパレスチナ』 開場13時 開演13時20分
◆24日:第三部 『2つの"平和"自爆と対話』 開場10時 開演10時20分
:第四部 『沈黙を破る』 開場13時 開演13時20分
■場所:常磐大学 U棟101教室
(水戸市見和14301 JR上野駅から水戸駅までJR常磐線特急で約80分前後。
水戸駅北口5番バス乗り場から大学まで約20分)
■料金:学生(常磐大生に限りません):300円(一部ごと)/
一般:1000円(一部ごと。全編参加の方は3000円)
●主催:常磐大学 人間科学部奥山ゼミ&コミュニティ振興学部林ゼミ
●詳細問い合せ先: 常磐大学奥山研究室
(029-232-2562 またはokuyama@tokiwa.ac.jp)
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日本パレスチナ医療協会
Japan Palestine Medical Association (JPMA)
発行人:奈良本英佑
編集人:奈良本英佑・長沢美沙子・森和信
E-mail : jpma@keb.biglobe.ne.jp
Home Page : http://www7b.biglobe.ne.jp/~jpma/
TEL: 090-2167-4802
住所:〒272-0816 千葉県市川市本北方2-6-5
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■□ GF2010ボランティア募集案内 □■
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◆◆ボランティアでフェスタに参加しませんか。◆◆
JPMAは10月2日(土)・3日(日)に日比谷公園で開かれる恒例の
(国際協力)グローバルフェタJAPAN 2010に参加します。
JPMAはそこで展示と飲食のブースをもちます。
飲食のブースでは、パレスチナの食べ物として有名なザータルパンと
セージティーを販売します。ザータルはタイムを中心とした調味料です。
そのザータルをピタパンに塗ったものを販売します。
ブースでの作業に多くのボランティアを必要としています。
ブースで行うことは、主にザータルパンとセージティーを作ること。
その宣伝・呼び込みなどです。
展示ブースでは、物品の販売などの補助やパレスチナ情勢などの説明など
得意分野で手伝っていただける人を募集しています。
30分でも、3時間でも半日でも、まるまる2日間ボランティアでお手伝いしていた
だける方を募集しています。
フェスタボランティア参加希望、お問い合わせは、次のJPMAフェスタ専用メール
にご連絡をお願いします。
JPMAフェスタ専用メール:jpmavolunteer@gmail.com
また、9月23日に飲食の準備会を兼ね、新宿の某所で実際にザータルパンを作っ
たり、他の中東の食べ物などを食べてみようかという会も予定しています。
これも、jpmavolunteer@gmail.comにお問い合わせを!!
JPMAグローバルフェタJAPAN 2010 担当 松尾
◆参考までに◆
グローバルフェタJAPAN 2010全体については次のサイトをご参照ください。
http://www.gfjapan.com/
開催概要
名称 グローバルフェスタJAPAN 2010
テ ー マ MDGs、それは “私たちの約束”
開催日時 2010年10月2日(土)・3日(日)10:00~17:00
開催場所 日比谷公園
入 場 料 無料
「10月6日は国際協力の日」を記念して開催される国内最大級の国際協力のイベ
ントで、1990年より開催されており、今年で20周年を迎えます。
楽しくわかりやすい参加型イベントを通して、国際協力を身近に感じてもらうと
ともに、開発途上国の現状とODAを含む国際協力の必要性や国際協力にあたって
の
政府、国際機関、NGOの活動を広く理解していただきます。
(グローバルフェスタJAPAN2010実行委員会のホームページより)
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■□ ニュース速報 □■
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26日に西岸地区における入植活動「凍結」の期限が切れ、入植者や右翼活動
家により、入植地建設再開を祝う「起工式」が盛大に行われました。日本の
新聞だけでも、この間の動きは比較的よくわかります。
これに前後して、さまざまなトピックが報道されました。ひとつは、各国の
ユダヤ系市民共同のガザ救援小型船の出港とイスラエル軍によるだ捕。これ
には、ホロコーストを生き延びた82歳の老人、パレスチナ人居住地への空爆
を拒否した元イスラエル軍パイロット、パレスチナ人の自爆攻撃で娘を失っ
た親、といった人々が乗っていました。平和を望むがゆえ、パレスチナ人を
苦しめるガザ封鎖を何としても止めさせねばならない、というのが、共通の
動機だといいます。
5月31日のガザ救援船団強襲事件に関する調査レポートは、29日の国連人権
理事会で採択されました。調査結果は国連総会の議題になります。日本は、
ヨーロッパ諸国とともに棄権したといいます。
イスラエルの核武装を問題にしたアラブ諸国の決議案は、IAEA総会で否決さ
れました。日本も欧米諸国とともに反対票を投じました。「唯一の被爆国」
というなら、欧米とは別の立場をとれなかったのでしょうか。
ともあれ、イスラエルが入植活動再開を公言した後、事態はどう動くか、こ
こしばらく注目する必要があります。
以下9月23日以降のニュースです。
<注1>07年6月、ハニヤ氏はアッバース大統領によって首相を解任され、
ファイヤド氏が首相に任命されました。また、アッバース大統領の任期は、
昨年1月9日で切れています。法的には、3氏の地位とも問題をかかえていま
す。しかし、パレスチナ自治政府は事実上分裂しており、アッバース氏は、
大統領としての権限を行使、ハニヤ氏はガザ政権、ファイヤド氏は西岸政権
でそれぞれ「首相」としての職務を行っています。このため、引き続き、ハ
ニヤ氏、ファイヤド氏にはいずれも「首相」、アッバース氏には「大統領」
のタイトルを付すことにします。
<注2> 各ニュース記事末尾の(カッコ)内は、その主なニュース源です。
必ずしも、元の記事の翻訳や抄訳ではありません。とくに断らない限り、We
bサイト上の情報です。日本語ニュースの場合、固有名詞の標記などは、編
集者の判断で変えることがあります。
<注3> この速報では、東京外大AA研からの「中東ニュース」と、フラン
ス語紙翻訳グループ「ジャリーダ・ファランスィーヤ」による記事を時々利
用させていただいております。編集者の責任で、記事を短縮する場合があり
ます。
【9月23日(木)】
■オバマ大統領「入植地凍結は延長すべき」■
アメリカのオバマ大統領は、国連総会で演説、26日に期限切れとなる占領地
でのユダヤ人入植活動凍結に関して、「イスラエルは凍結を延長すべきだ」
と明言し、交渉の継続を強く促した。イスラーム・アラブ社会には、イスラ
エルとの関係正常化を求めた。大統領は演説時間の多くを中東和平に割き、
交渉成功への強い意志を示した。(9/24 毎日)
【9月24日(金)】
■ファタハ=ハマース和解協議再開■
分裂が続くパレスチナの主要組織ファタハとハマースが、11カ月ぶりにダマ
スカスで和解協議を再開し、25日未明に「多くの点で合意に達した」との共
同声明を発表した。
パレスチナでは、07年にハマースがガザを武力で制圧し、ファタハが拠点
とするヨルダン川西岸と分裂。昨年1月から、和解に向けた協議が始まった。
仲介役のエジプト政府が示してきた和解案は、もともと今年1月に予定され
ていたパレスチナ自治評議会(国会)と自治政府議長(大統領)の選挙を半
年延期し、それまではファタハとハマースが8人ずつ指名した合同委員会が
統治するというものだった。
昨年10月26日にカイロで合意の署名式典が開かれるといったん発表されたが、
直前になってハマース側が拒否し、協議は頓挫。治安権限をめぐる対立が解
けなかったためとみられる。分裂が解消されないまま選挙は期限なしで延期
され、実施されていない。
今回の共同声明は「エジプト案で対立した点を再検討し、その多くで合意し
た」としただけで、具体的な合意内容などは明らかにされていない。一方で、
他のパレスチナ非主流各派も含めた協議を近く行うとして、「前進」を強調
している。(9/25 朝日)
■IAEA総会、イスラエルNPT加盟求める決議案を否決■
国際原子力機関(IAEA)年次総会は最終日の24日、アラブ諸国が昨年に
続き採択を目指していたイスラエルの核拡散防止条約(NPT)加盟などを
求める決議案を小差で否決した。
米国は当初から採択阻止の構えで、各国への説得活動を展開、アラブ諸国に
比較的立場の近い途上国の一部も反対票を投じた。
採決では、米国や日本など51カ国が反対、アラブ諸国や中国、ロシアなど46
カ国が賛成した。
イスラエルは事実上の核保有国で、昨年の総会では、小差ながらも同様の決
議が採択され、天野之弥事務局長が先月、イスラエル首脳にNPT加盟と、
すべての核施設での保障措置(査察)受け入れをIAEA事務局長として初
めて要請した。(9/24 共同)
【9月25日(土)】
■「入植か平和か選択を」とアッバース大統領■
西岸地区での「入植凍結」期限切れを前に、パレスチナ自治政府のアッバー
ス大統領は、国連総会で演説。「イスラエルは和平か入植継続かを選択しな
ければならない」と述べた。
アッバース氏は演説で、イスラエルが1967年の第3次中東戦争で占領した西
岸地区と東エルサレムで続けている入植を非難、入植停止はイスラエルの
「義務」だと訴えた。
ネタニヤフ首相は26日、入植者らに「凍結期間と同様の自制」を促す声明を
発表したが、入植推進派は26日午後(日本時間同日深夜)、西岸の入植地キ
リアット・ネタフィムなどで、凍結期間終了を「記念」する式典を催し、ネ
タニヤフ氏への圧力を強めた。
米国のミッチェル中東和平担当特使は25日、ニューヨークでアッバース大統
領と会談。具体的な内容は明らかにされなかったが、クローリー米国務次官
補は「直接交渉を継続できるよう、我々ができることをすべてやっている」
と説明した。(9/27 朝日)
【9月26日(日)】
■◆入植活動「凍結」期限切れ、入植者は祝賀、イスラエルは「交渉継続求む」◆■
ネタニヤフ首相は、昨年11月から実施していた西岸地区での一部凍結期間が
切れた同夜、パレスチナ自治政府のアッバース大統領(PLO議長)に対し、
今月2日再開した直接交渉の継続を求める声明を発表した。
一方、入植者団体は建設用の資機材を現場に運び、建設再開に備えている。
首相が所属するリクード党の国会議員らによる入植地レヴァヴァ(テル・ア
ヴィヴ東35km)での大規模集会など、同日午後には西岸各地で建設再開を祝
う式典が行われた。
アッバース氏は交渉継続の条件として凍結の延長を掲げているが、ネタニヤ
フ首相は、この日の声明でも明確な返答を避けた。
声明は「歴史的な和平合意に達するための交渉継続を求める」とし、「双方
の市民の未来のために、真に重要なことに焦点を当てよう」と呼びかけた。
AFP通信によると、これに対し、アッバース氏は27日、報道官を通じて
「交渉を成功させるための唯一の道は入植凍結の延長しかない」とコメント
した。
アッバース氏は、交渉を継続するかどうかの判断を10月4日に開催予定のア
ラブ連盟の会合や、PLOと協議した上で決める方針を示している。
(9/27 朝日、毎日ほか)
■ユダヤ人グループがガザ救援船■
ガザ地区封鎖に抗議するユダヤ人グループの小型救援船「アイリーニ」号
(Irene)が、キプロスのファマグスタ港を出発、ガザに向かった。船には、
ホロコーストの生存者ルーヴェン・モスコウィッツ氏(82)や元イスラエル
空軍パイロットら、イスラエル、イギリス、アメリカ、ドイツのユダヤ系市
民9人が乗り込み、医薬品や浄水器、教育用おもちゃなどを積み込んでいる。
「私はゲットーに閉じ込められ、もう少しで殺されるところだった。その時
でも、私は、追い詰められた者の窮状を理解し、救いの手を差し伸べようと
する人間がどこかにいるはずだと思った。だから私はガザへ行くのだ」とモ
スコウィッツ氏は語った。(9/26 Reuters)
■ガザ救援船団主催組織が国連人権理事会報告について記者会見■
5月のガザ救援船団を組織した「人権・自由・人道支援財団」のビュレン
ト・ユルドゥルム会長と乗船者らは、同財団本部で記者会見。ユルドゥム会
長は、マーヴィー・マルマラ号への攻撃に関する国連報告書について、「こ
れでイスラエルの本当の顔が明らかになった」と語った。
ユルドゥルム氏は、この報告書でガザ地区封鎖の違法性、ガザに送られた船
と乗組員は単に人道的支援が目的だったこと、彼らは扇動者でも抵抗者でも
なかったことが認められたと述べた。犠牲者に対する謝罪、あるいは補償金
が十分ではないとするユルドゥム氏は、イスラエル兵が逮捕され裁かれるこ
と、ガザの封鎖を解くことが必要だと述べた。
人権・自由・人道支援財団は、同報告書に基づき、10月14日、責任者らを国
際刑事裁判所に提訴する予定だという。
(9/26 Zaman=東京外大「中東ニュース」)
【9月27日(月)】
■ハマース幹部「入植再開なら、占領に自衛」■
ハマースのガザ地区最高幹部の一人、マハムード・ザハル氏は、イスラエル
が西岸地区でのユダヤ人入植活動を本格再開すれば「占領に対する自衛行
為」として武装闘争を活発化させることを示唆した。ガザ市で共同通信の取
材に語った。
ザハル氏は、入植活動を「パレスチナの土地の略奪」と指摘した上で「それ
に対処するにはどうするのか。祝福するのか、抵抗するのか」と述べ、武力
行使の必要性を強調した。
直接交渉について同氏は「イスラエルは和平を達成する用意ができていな
い」と指摘。エルサレムの帰属やパレスチナ難民の帰還権など和平交渉の主
要争点について、イスラエルの主張は不明確で「議論する気があるのか、大
きな疑問がある」と語った。(9/28 共同)
■入植地建設工事再開■
イスラエル政府による西岸地区での新規入植住宅の建設凍結の期限が26日に
切れたことを受けて、一部の入植地で、重機による整地作業などが始まった。
滞在先のパリで会見したアッバース大統領は「あわてて反応はしない。(関
係国との)相談や会合を行った後に、パレスチナの立場を明らかにしたい」
と話した。
一方、イスラエルのリーベルマン外相は「凍結から今まで、時間を浪費した
のはパレスチナ側だ」と述べ、凍結解除が正当だと訴えた。一方で「我々は
いつでも直接交渉を続ける用意はある。当初からの方針だ」と述べた。国連
総会出席中の米ニューヨークで報道陣に答えた。(9/28・29 毎日)
■「ガザ救援船強襲事件はICCへ」■
5月のガザ支援船団急襲事件について、イスラーム諸国機構(OIC)の意向を
うけたパキスタンは、国連人権理事会に、理事会調査委員会レポートを国連
総会の審議にかけるよう提案した。人権理事会での表決は1日に行われる予
定で、同提案は採択される見込み。調査レポートは、イスラエル海軍の船団
強襲の作戦が「均衡を欠き」「ジュネーヴ議定書に規定する犯罪行為」の疑
いがあるとしている。
調査委のメンバー、デズモンド・ダ・シルヴァ氏(元国連シエラレオネ特別
法廷検察官)は、マヴ・マルマラ号が「コモロ島」の旗を掲げ、コモロが
ICC設置を決めたローマ議定書(Rome Statute)の加盟国であることを指摘、
事件はICCに持ち込まれることがあり得ると語った。(9/28 Reuters)
■イスラエルの空爆@ガザで3人死亡■
目撃者によると、ガザ地区中部のブレイジ難民キャンプをイスラエル軍が空
爆、青年3人が死んだ。イスラエル軍広報官によると、3人は「イスラーム聖
戦」軍事部門のメンバーだが、同組織は確認していない。(9/28 IMEMC)
【9月28日(火)】
■ユダヤ系人道団体のガザ救援船を拿捕■
イスラエル軍は、ガザ地区に支援物資を届けるためイスラエル沖の地中海を
航行していた英国籍の小型船「アイリーニ号」を拿捕(だほ)した。イスラ
エルや欧米のユダヤ人人権活動家ら約10人が乗船。けが人はいない模様だが、
体調を崩している乗船者がいるという。軍兵士が同号に乗り込み、イスラエ
ルのアシュドッドに入港した。
アイリーニ(Irene)号は、ロンドンに本部を置くユダヤ人人権団体などが、
イスラエル政府によるガザの境界封鎖に抗議するために組織。医療品などの
支援物資を積み、26日にキプロス島北部の港を出港した。
ナチス・ドイツによるホロコーストから生き残ったイスラエル人男性(82)
や、1997年にエルサレムで起きたハマースによる自爆攻撃で娘(当時14)を
亡くした父親らが乗船している。
団体側は「ガザの境界封鎖はパレスチナ人の人権を踏みにじっているだけで
なく、イスラエルの利益にもならない」と話している。
イスラエル軍は5月31日、ガザに向かう支援船に強行突入し、トルコ人ら9
人を殺害。国際社会の批判を浴びたイスラエルは、陸からガザに運び込む物
資の規制を緩和したが、ガザの武装勢力による武器密輸を警戒し、海域封鎖
は解除していない。(9/28 朝日)
以下、主催団体から最後の通信: ガザへの支援物資と9人を乗せたアイ
リーニ号は、イスラエル海軍に拿捕され、ガザへの入港を阻まれた。船は英
国旗を掲げ、アメリカ、イギリス、ドイツ、イスラエル市民が乗船、2人の
ジャーナリストも乗っている。船長と最後の連絡は9時37分(グリニッジ標
準時)で、航路は駆逐艦一隻に阻止されていた。直近の情報によると、船は
包囲され、(兵士らが)乗り込んできた。この時点で、船はガザ海岸から20
マイル以内に接近。以後、すべての電話連絡は途絶えている。ガザ地区の海
域は岸から12カイリだが、イスラエルは沖合20マイルのラインで同地区を封
鎖している。
(主催団体"Jewish Boat to Gaza Two Peoples One Future"のサイトは:
http://jewishboattogaza.org/
乗船者たちのインタビュー記事は
:http://zope.gush-shalom.org/home/en/events/1285681759)
【9月29日(水)】
■EU「入植活動凍結延長を」■
EUの外交代表カザリン・アシュトン氏は、アメリカのクリントン国務長官と
会談、イスラエルがパレスチナ側との直接交渉継続を望むなら、入植活動凍
結を延長することが不可欠だと語った。
会談後、アシュトン外交代表は、直接交渉を救うため、イスラエルとパレス
チナ自治区をすぐ訪問する予定であることを明かした。
また、オバマ大統領の中東特使ジョージ・ミッチェル氏も、交渉決裂を避け
るため、現地を訪問する予定。(9/29 Haaretzほか)
■ガザ支援船強襲は「国際法違反」 国連人権理が決議■
ガザに向かっていた支援船をイスラエル軍が急襲した事件に関して、国連人
権理事会は、調査委員会が「明白な国際法違反」と結論づけた報告書を支持
し、国連総会での協議を勧告する決議を賛成多数で可決した。賛成が30カ国、
棄権が15カ国、米国のみが反対した。
イスラエルは「正当防衛」を主張していたが、報告書は「不必要な暴力」と
断定した。
決議の賛否を問う人権理の投票では、イスラーム諸国などが賛成し、日本や
欧州諸国は棄権した。(9/30 日経ほか)
【9月30日(木)】
●フラッシュ・ニュース:PLOは、2日の会議でイスラエルとの直接交渉を継
続するか否かを決定する。(9/30 Haaretz)
(出典:朝日、共同、日経、毎日、Gush Shalom、Haaretz、IMEMC、
Jerusalem Post、Reuters、Zaman)
┏━━━━━━┓
■◇催し案内◇■
┗━━━━━━┛
■映画会『届かぬ声-パレスチナ・占領と生きる人々』■
土井敏邦監督のドキュメンタリー『届かぬ声-パレスチナ・占領と生きる
人々』四部作。
監督による解説もあります。
■日時:10月23(土)24日(日)
◆23日:第一部 『ガザ――「和平合意」はなぜ崩壊したのかー
』開場10時 開演10時20分
:第二部 『侵蝕-イスラエル化されるパレスチナ』 開場13時 開演13時20
分
◆24日:第三部 『2つの"平和"?自爆と対話?』 開場10時 開演10時20分
:第四部 『沈黙を破る』 開場13時 開演13時20分
■場所:常磐大学 U棟101教室(水戸市見和1?430?1 JR上野駅から水
戸駅までJR常磐線特急で約80分前後。水戸駅北口5番バス乗り場から大学
まで約20分)
■料金:学生(常磐大生に限りません):300円(一部ごと)/一般:1000円
(一部ごと。全編参加の方は3000円)
●主催:常磐大学 人間科学部奥山ゼミ&コミュニティ振興学部林ゼミ
●詳細問い合せ先: 常磐大学奥山研究室
(029-232-2562 またはokuyama@tokiwa.ac.jp)
┏━━━━━━━━━┓
■□ シンポジウム案内 □■
┗━━━━━━━━━┛
シンポジウム
《シオニズムの解剖――現代ユダヤ世界におけるディアスポラとイスラエルの相克》
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◆日時:2010年10月9日(土)、10日(日)
◆会場:東京麻布台セミナーハウス(大会議場)
東京都港区麻布台1-11-5 TEL: 03-3582-2922
地下鉄日比谷線・神谷町下車E1出口(桜田通りを東京タワー方面へ徒歩3分)
http://kenshu.e-joho.com/azabudai/map.html
◆主催:大阪大学グローバルCOE「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
共催:東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」
(UTCP)
後援:京都ユダヤ思想学会
◆参加無料・事前登録不要
---------------------------------------------
◆概要
イスラエル/パレスチナ紛争は、現代世界が抱えるもっとも困難なコンフリクトの
一つである。本シンポジウムでは、紛争の一方の当事者であるユダヤ人社会内部に見
られる多様性や対立に焦点を当て、紛争の起源としてのシオニズム運動について再検
討する。
シオニズム運動および建国後のイスラエル国家は、ユダヤ的伝統の中につねに脈
打ってきたディアスポラの肯定論と否定論との緊張関係のなかにおかれてきた。
そのため、シオニズム運動は、第一に、「ユダヤ・ナショナリズム」という外観に比し
て、伝統的なユダヤ教の価値体系とは大きく矛盾し、第二に、シオニズム内部の諸潮
流間で複雑な対立を引き起こしており、また第三に、ユダヤ人社会内における他の世
俗的思想運動(社会主義、文化自治主義、リベラリズム等)とも競合してきた。
本企画では、こうしたいくつかの対立軸に着目しつつ、ディアスポラからイスラエル
への帰還と建国という目的論的な既成のシオニズム史観を排し、多角的かつ批判的な
シオニズム像を示したい。
---------------------------------------------
◆プログラム
10月9日(土)〈一日目〉
■第1セッション ディアスポラ・ユダヤ社会と新たな政治文化 (13:00~15:40)
・忘れられた場所と世代――「長い19世紀」最後のロシア・シオニスト
鶴見太郎(日本学術振興会)
・ユダヤ・ネイションに対抗する「イディッシュ労働者」――ブンドの運動理念
をめぐって
西村木綿(京都大学)
・アメリカ・ユダヤ人とシオニズム――国家忠誠と同胞意識のはざまで
池田有日子(関西大学)
・コメント:高尾千津子(立教大学)
■第2セッション イスラエルの建国とその余波 (16:00~18:30)
・ホロコースト後のユダヤ人DP(Displaced Person)問題
野村真理(金沢大学)
・イスラエル建国前後のシオニストによるパレスチナ・アラブ人政策
森まり子(東京大学)
・国家の起源にどう向き合うか――「新しい歴史家」とパレスチナ難民問題への
責任
金城美幸(立命館大学)
・コメント:田浪亜央江(成蹊大学)
------------
10月10日(日)〈二日目〉
■第3セッション 20世紀の前衛とシオニズム (10:00~12:30)
・バイナショナリズムの過去と未来――理想か現実か
早尾貴紀(東京大学)
・現代哲学におけるシオニズムと反シオニズム
合田正人(明治大学)
・クレズマー・アゲインスト・シオニズム
平井玄(横浜国立大学)
・コメント:細見和之(大阪府立大学)
■第4セッション ヘブライ的エートスの生成と変容 (13:30~16:40)
・否定のシオニズム――ヨセフ・ハイム・ブレンネルとイデオロギー批判の臨界
赤尾光春(大阪大学)
・シオニズムの映画的表象
四方田犬彦(明治学院大学)
・〈イスラエルの原罪〉を書けるか――現代ヘブライ語文学の可能性
村田靖子(東邦大学)
・死と贖いの文化――山頂のユダヤ教メシア主義者
今野泰三(大阪市立大学)
・コメント:鵜飼哲(一橋大学)
■総合討論 (16:50~18:00)
総合コメント:臼杵陽
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